ああ、いろんな人がいる
どうして、そういう言い方をするのか
死にたくなる
いっそのこと消えてしまおうか
そうしたら楽になりそうだ
だが、私が消えると悲しむ人がいる
それがありがたくもあり、消えられない悲しさもある
がんじがらめで身動きが取れない
このまま絶望したまま生きるといいだろう

希死念慮を抱えて何年になるか
他人には悟られていない
表の人格がとても明るいからだ
他人からよくポジティブだと言われる
そう見えるならありがたいことだ
ふと思った、私が何年も希死念慮を抱えたままで生きていられるのは、
この表の人格のおかげなのではないかと
とてもポジティブな人格と死にたい人格
二つのバランスが取れているのではないか
なら私の心はとても安定しているということだろうか
人はだれしも矛盾を抱えていると聞いたことがある
これは私の矛盾だろうか
それとも精神が分離しているのか
いや、どこが境界線だろうか
自分のことを多重人格だと思ったことはない
それに記憶にあいまいな点もない
ならこれはペルソナか

誰かに打ち明けようと思ったことがある
だが、だれに?
誰かに打ち明けたところで解決するものでもないし、聞いた方もやや重い状況に言葉を失うのでは?
誰かに言うと心が軽くなると聞いたことがある
そう、シェアしたい相手がいればそれもいいかもしれない
私と同じく何年も希死念慮を抱えた人間を見つけられるだろうか
もしいたとしても、私と同じように隠しているかもしれない
一見明るそうな人が希死念慮を抱えているなどと誰がわかるだろうか
結局同族を探すのはとても難しそうだ

人のためになることをしたい
これは表の人格から来る気持ちだろうか
希死念慮を抱えた方にそんなことを考える余裕があるとは思えない
そっちに引っ張られつつあるということだろうか
なら、いつか死にたい気持ちもなくなるのだろうか
いや、逆もまた然りか
表の人格も、引っ張られているはずだ
結局はバランスが取れているということか
これがいいことなのか、悪いことなのかはわからないな

楽しい時間はある
ただ一人になると暗い気持ちがこみあげてくるものもある
私の内部から湧き上がってくるこの気持ちこそが本当のものだろうか
本当とは何だろう
私の元々の性格か?
暗い性格では社会生活が大変なので、明るい性格を作り上げたということだろうか
実際、その明るい性格のおかげでバランスが取れている
内部の人格と釣り合いが取れるほどの人格を形成できるなら、他の人格も作れるだろうか
尊敬できる人格をいくつかトレースして自分の中に生み出したら今の状況を変えられるのかもしれない
ここまで考えてみたものの
実際、暗い性格を抱えていることは悪いことなのだろうか
私の高すぎる理想が暗い人格を許していないだけなのでは?
まず私は自分自身を肯定するところから始めた方がいいのかもしれないな